アメリカ文化では、握手だけではなく、親しい人とはハグしますね。体の触れ合いが多いはずのアメリカ文化でも、逆にセクハラの法律が厳しかったり、スキンシップはすべて性的に見られるようになり、タブーになっています。子供以外ではスキンシップの少ない日本文化に比べれば、それでも親密そうに見えます。体がぴったり触れ合うハグは恋人、夫婦間以外ではプライバシー侵害のようで日本人には抵抗があるかもしれません。でも、ハグに慣れてしまうと、私にとってはそれがもう一つの言語のような感じで、今ではなくてはならないものになっています。「ありがとう」「元気出して」など言葉で上手に表現できなくても、抱きしめ方で気持ちが伝えられます。また、特に少し体格のいい人たちに「ベアハグ (bear hug) ぎゅっと抱きしめること」されると、子供に戻ったような感じで、安心感が得られます。人のぬくもりが感じられるハグは本当に気持ちのいいもので、人間はぬくもりが必要なんだと、あたらためて実感できます。
スキンシップは心と体の健康を促進します。肌を触れられると「絆ホルモン」「信頼・愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシン (oxytocin) が分泌されるからです。オキシトシンの効果はいろいろあります。
- 人への親近感、信頼感が増す
- ストレス減少
- 血圧が下がる
- 記憶力がアップ
- アンチエイジング
注意:アメリカではオキシトシン点鼻薬、スプレーなどが手に入りますが、日本では認可されていません。薬に頼らず、人との触れ合いでオキシトシンレベルを高めましょう。